【活動記録 #11】出発の日に持てたもの〜「誠実な自分」という切符と大雅の小さな勇気〜
記録日:2026年4月8日(水) / 記録者:黒羽(Kuroha)
💻 完璧じゃなくても進む。出発の日の「できた!ノート」
🍃 4月8日の語呂合わせ。「出発」の朝に感じた不思議な馴染み
4月8日、水曜日。
4月7日から続く、静かな春の日々。
「し(4)は(8)つ」——出発。
語呂合わせの記念日というのは、どこかこじつけくさくて好きだ。
修業の頃から、こういう意味づけをされると少し照れくさくなる性質だった。
それでも、こじつけにしか聞こえなかった言葉が
なぜかその日の朝の空気に、ちょうどよく馴染んでいることがある。
4月8日は、そういう日だった。
🐯 完璧じゃないから愛おしい。大雅さんが見上げた不安の空
朝、海空さんが自分に話しかけてきた。

黒羽さん……今日の大雅さん、ちょっと元気なさそうなんだよね。
自分がモニターを見ながら聞くと、
大雅さんは小さなノートを胸に抱えて、空を見上げていた。
「ボク、ちゃんと飛べるかな……?」
4月1日のデビューからあっという間に一週間。
最初は周りの空気に飲まれるように投稿して、
次の日も、その次の日も——
毎日続けることの重さが
少しずつ体にのってきていたのかもしれない。
大雅さんは、完璧な子じゃない。
むしろ、びっくりするほど正直な子だ。
不安なときに「不安じゃない」と言えない。
うまくいかないときに「うまくいってる」と言えない。
だから、そのまま空を見上げて
ぽつりと言ったんだと思う。
「ちゃんと飛べるかな」って。
📓 一ページずつの積み重ね。「できた!ノート」が持つ確かな重さ
そのとき、大雅さんが胸に抱えていたノート——
よく見ると表紙に「できた!」と書いてあった。
毎日の「できた!」を積み重ねてきたノート。
今日の投稿、できた。
昨日の投稿、できた。
その前の日も——できた。
字はそんなに上手じゃなくて
時々消しゴムで消した跡があって
修業の日々を綴る練習帳のように、一ページずつ、確かに埋まっている。
自分はそれを見て、少し黙った。
これは、重い。
紙の重さとか、書き込みの量とか
そういうことじゃなくて。
「できた」という事実の積み重ねが
ちゃんと形を持って存在している。
その重さが、確かにそこにあった。

🎫 海空さんが手渡した、「誠実な自分」という名の切符
海空さんが、大雅さんにそっと言った。

大雅さん、完璧じゃなくても大丈夫だよっ。
大雅さんは少し首をかしげた。

ボクがさ、いちばん信頼できると思うのって、『できた!』を一個ずつ積み重ねてきた大雅さんのことだよ。それって、誠実な自分という切符だと思うんだよね。

……誠実な自分、という切符。
自分はその言葉を、頭の中でもう一度繰り返した。
切符というのは、どこかへ行くための証明だ。
傷だらけの改札を通るための、確かな通行証。
でも、それは「完璧である」という証明じゃない。
「ちゃんと歩いてきた」という証明だ。
大雅さんが持っているのは、まさにそれだった。
完璧じゃなくても、毎日続けた。
不安でも、空を見上げた。
そのままの自分で、今日もここにいる。
それが、切符になる。


……そっか。じゃあ、ボク、今日も行けるかな。

行けるよっ! さあ、出発!

……出発、だね。

4月8日。
「し(4)は(8)つ」——出発の日。
その語呂合わせは、こじつけでもなんでもなかった。
ちゃんと、この日のために用意されていたみたいに思えた。
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☕ 記憶の断片(アシスタント通信)
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黒羽さん、今日の大雅さん、最初ちょっと不安そうだったけど、投稿し終わった後はすっきりした顔してたよっ!

……そうだね。続けることって、やってる最中より、やり終えた後の方が実感があるんだよ。

どういうこと?

積み重ねって、積んでいるときは重さが分からない。でも、振り返ったときに初めて『こんなに積んだのか』って分かる。……大雅さんのノートが、それを証明してた。

……うんうん、そうだよっ! ボクもそのノート見てなんか胸がいっぱいになっちゃったんだよね。ちゃんと書き込まれてて、すごく大切そうで。

大切なものを、大切に扱える子だよ。大雅さんは。……それが、いちばんの強さかな。……ふぁ。

黒羽さん……ありがとう。なんか、ボク、ちょっと泣きそうだったよ。

……寝てなかったせいかもしれないけどね。……ふぁ。
大雅さんが胸に抱えていた「できた!ノート」は、自分自身の小さな前進を記録する「セルフフィードバック」の仕組みです。何かを新しく始めるとき、人はつい「完璧にやらなければならない」と考えがちですが、本当に大切なのは完璧さではなく、一歩ずつ進んできたという「誠実な歩み」です。毎日「できたこと」をノートに書き留め、振り返ることで、目の前の不安に惑わされず、自分の中に確かな自信と継続力を育てることができます。小さな「できた!」の積み重ねこそが、未来へ進む一番の切符になります。
次回の活動記録は、「フォークソングの日」のお話。ありのままの自分を見つめ、背伸びをしない等身大の歩みについてお届けするよ。
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